得意なこと(1)...記憶


暖かくなって、電力供給もだいぶ安定してきました。
まだまだ状況は良くありませんが
発達障害に絡んだ記事を、またいくつかアップしたいと思っています。

障害のマイナス面に目が行きがちではありますが
私にも得意なことがあります(少しですが...^^;)。

今回の記事はその一つである「記憶」についてです。




私が自閉症スペクトラムと診断された理由の一つは
能力の凸凹が見られたことです。

クリニックの検査でも
算数の文章題(暗算)が全く出来なかった一方で
ずば抜けて良かったのが単純記憶の項目でした。

私は障害の特性上、
耳から入る情報を理解するのがひどく苦手なのですが
「理解」する必要がないものについては、
音やイメージを手がかりに 記号としてパッと覚えられるらしいです。

そういえばフラメンコのレッスンでも、振りをとるのは早い方だし
芝居をやっていた頃は、セリフ覚えに苦労したことが全くありませんでした。

ただ、必要が無くなると あっという間に忘れます。
確かこういう記憶作業のことを短期記憶と言うんですよね。
私が得意なのはそれだと思います。

先日「短期記憶」で検索したら下のサイトが出てきたので
試しにやってみました。
短期記憶力チェッカー

レベル1から順にやっていってレベル10まで、20分位でクリアできました。
これがどのくらいのスピードなのか、
他の人と競った訳ではないのでいまいち分かりませんが
夫が途中で話しかけてきたり、テレビがついていたりして
あまり集中できない状況でやっていたので
集中してやったらもうちょっと短い時間で出来そうです。

以前NHKで放送された「世界記憶力選手権」のドキュメンタリーを見ました。
シャッフルされたトランプ(52枚!)の並び順を
一度見るだけで覚えてしまったり
500近い数字の羅列を5分で覚えてしまったりと
驚愕のシーンの連続でした。

優勝候補たちを見ていると、
これはもう明らかに天から授かった能力だな~と思います。
もちろん、その生まれつきのものを日々の努力で磨いてきているのですが
「好きこそものの上手なれ」というように
「記憶すること」を通して、達成感を得た経験があるからこそ
またそれを味わおうと努力するし
より高度なものに挑戦しようという意欲も湧きやすいと思うのです。

たぶん、あの選手たちの中には 
かなりの割合で発達障害者が含まれていると思うのですが
彼らが「得意なこと」「興味のあること」をとことん追求していく感覚は
私にもちょっと理解できます。
何しろ彼らは「好きなこと」にかける熱意がハンパじゃないのです。

そして、その熱意が超人的だからこそ「凄い!」という感嘆の裏で
ちらちらと疑問符が浮かんできたのは...たぶん私だけじゃないでしょう。

日常生活に必要な量を遙かに超えて「ものを覚える」というその能力が
いったい何の役に立つのか?という疑問。

私は彼らほどでは無いにせよ、一般的には記憶力がいい部類に入る。

それが役立った場面は数々あるし、
中学時代までの成績の良さは その記憶力に助けられてのものだったと思う。
たぶん私を「ちょっと頭のいい人」のように見せている効果も、時折はあると思う。

でもこの能力、はっきり言って大して実用的じゃない上に
意識的に集中しないと発揮されないという弱点がある。

だから、たとえば(あってほしくないけど)轢き逃げ事故を目撃した時に
とっさに車のナンバーを覚えられるか?と言えば きっと無理だろうと思う。
というかその前に...そんな稀有な例を想定しても
大多数の人はそんな場面に遭遇することなく一生を終えるのだから
あまり意味はないと思う...。

世界選手権に出るような、記憶の天才たちは
「人間の脳はここまで凄いことが出来るのだ!」という可能性を見せてくれるが
私の場合はせいぜい、
道に迷った時に「さっきここ通ったよ~」と証言したり
夫と出かけた際に、駐車場の番号を覚える係として能力を発揮するのみだ。
しかも、実はわざわざ記憶しなくても携帯のメモ機能を使えば事足りたるのだ...。

まぁ、とはいえ...
そんな小さなことでも、役立てるだけヨシと思うべきかな...?
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by susu_canta | 2011-04-15 01:31 | 苦手なこと 得意なこと  

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