不倫について(3)~不倫したがる人たち<Ⅰ>~


さて、これが一番書きたかったというか
書きながら考えてみたかったことなんだけど...。

ここで「不倫したがる人たち」というのは、
主に既婚男性と不倫する独身女性のことだ。

私は夫の不倫相手には 直接会っていない。
職業、年齢は分かっているけれど
それは単に、断片的な情報にしか過ぎない。
彼女の「皮膚感覚で感じる人柄」というものを全く知らない。

たぶん会ってみたら、
意外に感じのいい子なんじゃないかと思っているけれど...。
会ってみようという気も、今のところ起きない。
もうすっかり「通り過ぎた存在」になっているから、正直興味がない。
私にとって彼女は、人間というよりは 幻影として存在している。

今から書くのは、その彼女のことじゃなくて、「私が知っている人たち」のことだ。

私の友人...
親しくつきあっている人から、何年かに一度会うだけの人も含めると
現在までに不倫を経験している女友達が5人いる。

また、直接の知り合いではないけれど、ブログで不倫を明かしている人が数人。
それらのブログは、私が一方的に読ませてもらってる訳だけど
文面から何となく人柄がうかがえるので
私にとっては、夫の不倫相手よりはずっと実在感のある人たちだ。

不倫で痛い思いをし 苦しんだ者として、
私はそれらの人たちを、特別な関心を持って眺めている。

私の友人たちも、ブログを書いてる人たちも それぞれ、タイプは違う。
一人一人を見れば、全く別人格の人たちだ。

だから一括りにはできないのだけど...。

それでも、眺めているうちに
彼女たちの顔や文面に漂う「同じ匂い」を感じる。
彼女たちそれぞれに対して、もどかしいものを感じる時、
そのもどかしさの中身は、同じもののような気がする。

所詮は他人の人生。
いい大人に対して意見する気も起きないけれど
このブログのような発信できる場があるのだし、
つらつらと個人的な思いを書いていこうと思う。




恋愛って、素晴らしいものだとは思う。

だけど、恋愛の高揚感は
「恋愛以外の大事なもの」を、覆い隠してしまうことがある。

いや、本当は「覆い隠すこと」を目的として恋愛しているのだけど
本人がそれに気づかないのだ。

「恋愛の高揚感」は、誰にとっても心地いいものだから。
心地良く感じるものが「悪いこと」だとは、なかなか思えないから。

温泉に浸かって「あー気持ちいい」とか、
美味しい物を食べて「わー幸せ!」とか、
スポーツで汗を流して「うーん爽快!」とか...。

そういう、理屈じゃない 身体感覚としての「心地よさ」を
ヒトの脳は「毒だ」と判断することができない。
私たちは、恋をすると否応無しにハイになる...そんな仕組みになっている。



けれど...人間は動物と違って そうそう単純ではない。
一部の人は頭が良すぎて、複雑で手の込んだやり方を好む。

明るく爽やかで健全な恋愛を楽しめる人もいれば
“毒の要素”が必要な人もいるのだ。

毒が入ってるからこそ気持ちいいってことがある。
お酒・タバコ・甘いもの・それに麻薬・...。
どれも、依存症に陥る危険性のあるものだ。

これらのものを体に入れる時、
人は“毒を摂っている”ということを頭の片隅ででも意識している。
その意識が、特殊な高揚感をもたらす。

制約を超えて何かを手に入れる行為は、
幼い頃にこっそり「ワルイコト」をしたときのような
解放感や万能感に、再び浸らせてくれる。


  自分は、この毒を制することができる。
  自分の体は、この毒を取り込み、更に楽しむことができる。
  毒に飲み込まれることなく、コントロールすることができる。
  ついには毒を分解して、良いものに変えることだってできる。
  だからこそ毒を摂ることが自分にはゆるされ、与えられているのだ。



不倫に傾きがちな人は
そんな風に自分を信じることが、このうえなく気持ちいいのではないだろうか。

そしてこれを裏側から見るならば...。
自分の価値を信じることが困難であるがゆえに
濁りの無い澄んだ水では満足できず、
より毒の成分が濃いものを求めてしまうのではないだろうか。

混じりけのないものを、当たり前に消化するだけでは、
その人には意味が無いのではなかろうか。

高いハードルを越えてこそ、自分に自信が持てるという図式だ。


その割に、自分の垣根は低くしておく。

すぐに抱かれる。体を許す。
自己評価が低いんだろうなと思う。

女性が性にオープンであることを悪いとは言わない。
ただそれは、相手とフェアな関係であること(立場だけでなく心理的にも)が
前提なんじゃないかな。

フェアだと思いこんでいる人、
自分にそれを信じ込ませようとしている人が多いけど
本当は、心の奥では分かっているはずだと思う。


そんな人の言葉は どこか言い訳じみて...

「綺麗すぎる」と、私は感じてしまう。
[PR]

by susu_canta | 2009-01-23 15:38 | ぐだぐだ  

<< 不倫について(3)~不倫したが... 雨上がり >>